Charlotte Weekly 1996.10.27.号 通巻 第13号
米国庶民の普段着
今週は、米国庶民の普段着をご紹介します。ご存知のように、服装は気候や、 生活様式と密接にからんでいます。私の住んでいる、Charlotteは普通の都市 ですし、緯度も北緯35度ですから、日本の東京、名古屋、大阪といったとこ ろと変りません。ですから、四季の区別ははっきりしていますし、日本よりは 内陸的な気候になっていますが、気温などはほとんど日本と同じです。 雨も良く降ります。夏は蒸し暑く、日本と、とても良く似ています。
ここで、米国の典型的な気候を、簡単にまとめますと、西海岸のカリフォルニ アは海洋性気候で、一年中春のような気候です。(あまり四季は変化しません) 南側のテキサスや、アリゾナは冬暖かく、夏はとても暑いですが、乾いています。 北東部のシカゴやニューヨークは冬は寒く夏は涼しいです。南東部のCharlotteや、 アトランタは日本と良く似たかなり湿度の高い気候です。
では、Charlotteを中心とした服装についてまとめをご報告します。 大原則は、「ゆったり、気楽に、快適に」です。当然のように聞こえますが いくつかの社会構造と絡み合っているのではないか、と考えています。
まず、「ゆったり」ですが、これは米国人が常に成長を続けているという必然 性からの帰結です。(多くの米国人は若いうちは縦に成長し、年をとると横に 成長します)ですから、体にぴったりのものは普段はあまり着ません。そして、 こちらに来て気が付いたのは、洗濯して、乾燥機にかけると多くの衣類が、 大きく縮むということです。もちろん、素材が綿のものが多いこともあります。 買う時には、2周りくらい大きいものを買います。こちらのLサイズは大きい と言われますが、このような必要性からも来ていると思われます。
次に、気楽にという意味では、ラフな格好が一般的です。夏はTシャツ、半ズ ボンです。これは男性も女性もほとんど同じです。暑いと男性はよく上半身裸 になり、庭仕事や日光浴をしています。冬はというと、スウェットを着て、綿 パンツが一般的で、そのうちGパンは半分くらいです。寒い時にはラフなコー トも着ます。私の勤めている会社もそうなのですが、お客さんの所に出かける 以外は会社でもきちんとした普段着でOKです。この時の「きちんとした」 という意味はGパンはだめということです。(金曜日はカジュアルデーで GパンもOKです)そういう意味では、サラリーマンでも仕事中は普段着です。 最後に、快適にという意味では、綿あるいは毛100%の衣料品がよく出まわ っています。値段は日本の価格とあまり変わらないか、やや高いのではないか と思いますが、材質の良いものは確かに快適ではあります。縫製などはあまり 良いとは言えないのですが、素材は良いものが使われているように思います。
昨年の冬にシカゴに行った時、面白い経験をしました。私は、飛行機を降りて、 空港の通路を歩いていました。外は雪が降っているというのに、カリフォルニ アからの人は、半袖のTシャツに半ズボン、NYCからのフライトで来た人は 丈の長いオーバーコートをはおり、乗り換えのために空港の待合所で並んで座 っていました。このような事を目の当たりにすると、米国の広さと多様性の 一面を改めて実感する訳です。
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