Charlotte Weekly 1996.12.22.号 通巻 第21号

米国のクリスマス

今週は、米国のクリスマスをご報告します。
11月下旬の感謝祭が終わると、すぐにクリスマス商戦が始まり、街や交通 機関にはHappy Holidaysの音楽や、飾り付けがにぎやかになります。そして、 夜ともなると、各家庭の飾り付けが、通りすがりの人々にも目を楽しませます。 本当に良くここまでやるものだというくらい、飾り付けのオンパレードです。

まず個人としてのクリスマスへの取り組みを見てみましょう。まず、感謝祭の 休暇と、クリスマス休暇で、親類を訪ねる人が多いです。私の友人たちに話を 聞くと、感謝祭にご主人の両親を訪ね、クリスマスに奥さんの両親を訪ねると いうように、11月の終わりから、年明けまでに、ふるさと帰りをして、ふる さとにいる家族と一緒に時を過ごすことが多いようです。
この期間は、交通機関も混み合いたくさんの人が出かけます。日本でいうと お盆と暮れの里帰りという感じでしょうか。それに合わせて、飛行機の中での ＢＧＭもクリスマスソングに変わっていたり、ビジネスマンのネクタイも、 サンタ柄や、ミッキーマウス柄など普通では見られないような柄も、時々お目 にかかります。みんな、休暇でうれしいというので、にこにこしている人が多 いです。

まず、家庭での楽しみかたです。人によっては友人たちを呼んでクリスマス パーティーなどを開く人たちもいて、夜遅くまで家の周りに車が停められてい る家も多く見かけます。時期的には、日本の忘年会と同じですが、中身で大き く違うのは、行動が夫婦単位であることです。パーティーでは、奥さん方の話 し声がひとしきり場を盛り上げるわけです。 これが済むと、あとは各自の家ごとのクリスマスの準備になります。感謝祭で も食べているのですが、七面鳥を焼き、家族でクリスマスを祝います。特に プロテスタント系では、飾り付けをきれいにします。クリスマスツリーも、 ほん物のもみの木を使ったり、家の周りを飾り電球で飾ったり、いろいろ工夫 を凝らして飾り付けます。夜、住宅街を車で通ると、いろ鮮やかなツリーや、 家の周りの照明に、外国にいるという感を強く持ちます。

そして、プレゼントを買いますが、これが一軒あたり、数千ドルになるという 話がありまして、ふるさとのおじいちゃん、おばあちゃんから、兄弟、友人と ずいぶんいろいろな人に贈り物をするようです。そのために工夫の凝らされた 商品がいろいろと並べられます。昨年見たときには、こんな商品は誰が買って 使うのだろうかというような目で、見ていましたが、贈り物とし見るならば、 結構面白いものもあるようです。ここまでやるのかというほどの、米国の商品 の種類の豊富さに、感心します。たしかに、その中で使われるお金は、米国の 重要な消費指数に違いありません。

会社でも12月に入ると、クリスマスの雰囲気がどんどん浸透してきます。 クリスマスカードをお客様に送ったり、送られてきたカードをオフィスに飾っ たり、入り口にクリスマス飾りをおいたりします。もちろん、会社主催のクリ スマスパーティーをするところもあります。 わが社もクリスマスパーティーをしましたので、その内容をご報告します。 時期は、12月前半、ホテルの一室を借りて行いました。食事は出ませんでし たが、飲み物、つまみ等が出て、テーブルでそれらを楽しむと同時に、バンド 演奏や、ディスコダンスがありました。時間は夕方７時過ぎから、夜更けまで で夫婦同伴か、独身者はカップルで来ていました。この様なところで飲むわけ ですから、あまり酔ったり、飲みすぎたりすることもなく、それぞれ、各人の 好みにあわせた時間を過ごしていました。ほかの部屋をのぞいてみると、同じ ようなクリスマスパーティーを開いているところも多く、宴会シーズンである ことが、実感できます。

そして、会社ではクリスマス休暇で休みをとる人には、「楽しんでね」とみん なでいいます。この時は、この忙しい中でとかは思わないで、素直にＯＫを出 しているようです。

お店などは、12月に入るとクリスマスキャンペーン広告を毎週毎週、新聞に 入れます。ＴＶでも派手な広告が目につきます。これが、人々を浮き浮きさせ て、買い物へとかりたてるのでしょう。商店に出かけると、サンタさんがいて、 小さな子供たちは、サンタと一緒に写真を撮ったりします。街中がクリスマス というのが、とても良くわかります。

こんな雰囲気の中で、それぞれの人々が、それぞれの思いでクリスマスを過ご し、休暇をエンジョイしてるのが、こちらの年末の光景になります。

Merry Christmas！