Charlotte Weekly 1996.08.11. 号 通巻 第2号

男女平等について

今週は、男女平等について知見をご紹介します。 米国は世界でも有数のレディーファーストの国であることは確かで、男性は常 に女性をサポートするのは当然という意識と行動が身についています。しかし、 それとは別に、社会生活では男女平等の原則は守られ、仕事や資格を取る上で の男女差別はありません。ですから、会社や政府機関にも管理職の女性も多い ですし、女性の夜勤も認められています。この間の日米半導体交渉のヤルター 通商代表も、女性でした。

これは、学校でのスポーツ活動などにも反映されていています。学校には女子 のサッカーチームが結構あります。場合によると男子生徒と一緒にプレーをした りして、日本ではあまり見られない光景にぶつかります。ですから、今度のオリ ンピックで米国は女子のサッカーとソフトボールとバスケットボールで金メダル をとりましたが、日常での女性を差別しなかった結果が、オリンピックでの活躍 につながっているという感が強いです。

ただ、そのように平等の社会が実現しているように見えるのですが、働く女性 の給料や、昇進にはまだまだ差別があるというのが、実態のようです。先日もN Yタイムスに、「男女平等を掲げて45年になるが、まだ実際のところは、完全 な平等は実現できていない」という記事が載りました。見た目とは別なところで の差はあるようです。しかし、ひとたび掲げられた理念があれば、常にそこから 現状を見直すことは、可能です。日本人から見ると米国人の特に若い女性の行儀 の悪さが目に付くかもしれませんが、その裏にはこのような男女平等の扱い方か らくる背景があるように思えます。


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